オートファジー

植物細胞におけるタンパク質分解機構の解析
 アズキ発芽種子の子葉細胞において、C末端にKDEL配列をもつ分解酵素が小胞体からゴルジ体を経由せずに液胞へ直接輸送することで分解型液胞に分化することを明らかにしました(Toyooka et al., J. Cell Biol 2000)。さらに、その細胞内のミトコンドリアなどのオルガネラは隔離膜によるマクロオートファジーにより液胞へ、デンプン顆粒は液胞へ直接取り込まれるミクロオートファジー機構により液胞に取り込まれ、ゴルジ体経由で輸送されたアミラーゼにより液胞内で分解されることを明らかにしました(Toyooka et al., J. Cell Biol 2001)。
 タバコ培養細胞を用いて高圧凍結/凍結置換法(HPF/FS)を取入れたTEM解析と蛍光イメージング解析を組み合わせ、タンパク質凝集体はオートファジー機構により液胞へ移行し、分解されることを明らかにしました(Toyooka et al., Autophagy 2006)。また、明治大 吉本博士らとペルオキシソーム が選択的にオートファジー分解することを明らかにしました(Yoshimoto et al., J Cell Sci. 2014)。

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