更新 2019年11月20日

第10回 植物電顕若手ワークショップ

電子顕微鏡 (電顕)法は細胞内の超微細構造を明らかにする、生命科学においては古典的かつ必要不可欠な技術です。しかし近年、他の新しい分野の台頭に伴い、電顕を扱うことのできる若手研究者は激減しています。特に植物科学分野では、研究者の所属学会が分散しているため、電顕法を学ぶ研究者や技術者が集まる機会はほとんど無くなってしまいました。電顕法の技術的基盤、ノウハウ等、これまで蓄積してきた知見を、今後も維持し、さらに発展させていくためには、若い世代での相互交流が必須であると考えています。 2010年度から同ワークショップを開催し、植物の電子顕微鏡観察に長年携わってきた先生方にご参加頂き、アドバイザーとしてご助言とご講演を賜りました。今回は、動植物、微生物の電顕観察に関する講演、ショートトーク、ポスター発表、グループ研究討論会等を通して、世代・分野を超えた研究交流を目指します。 分野や年齢、経験に限らず、多くの方々のご参加をお待ちしてます。企業の方の参加も大歓迎です。
ワークショップは無事終了しました。60名を近い多数の方にご来場を頂きました。
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日時:
2019年11月15日 (金) 10:00~18:00 終了しました
場所:理化学研究所 横浜キャンパス 交流棟ホール
〒230-0045 神奈川県横浜市鶴見区末広町1丁目7番22号

参加費:無料

こちらのHPより参加登録をお願いします。
講演:
植松 勝之 (マリン・ワーク・ジャパン 海洋地球科学部)
「海洋(微)生物の試料調製法とその工夫」

金子 康子 (埼玉大学 教育学部)
「電顕で植物細胞の世界を探る」

久米 慧嗣 (理化学研究所 生命機能科学研究センター)
「生化学者・生物物理学者からみた電顕解析のおもしろさ」

長里 千香子 (北海道大学 北方生物圏フィールド科学センター)
「固定方法の違いがもたらすものー褐藻類の細胞質分裂の様子が見えてくるまでー」

山根 浩二 (近畿大学 農学部)
「連続切片TEM法を用いたイネ葉肉細胞内のオルガネラの3D解析」

(敬称略)
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スケジュール:
~11/13(水)-14(木)~ 電顕セミナー 「生物試料電顕観察の基礎から応用」
会場:東棟7F
E717-E719室
詳細はこちら

~11/15(金)~
 第10回 植物電子顕微鏡若手ワークショップ
会場:交流棟ホール
9:30-10:00 プレポスターセッション(自由参加)
10:00 開会
10:05-11:45 講演
山根 浩二 (近畿大)
植松 勝之 (マリン・ワーク・ジャパン)
長里 千香子 (北大)


11:45-12:30 ショートトークまたは自己紹介
12:30-13:15 昼食
13:15-14:30 ポスタープレゼンテーション
14:30-16:00 講演
久米 慧嗣 (理研BDR)
金子 康子 (埼玉大)

16:00-17:30 グループ研究討論会
*
17:30-18:00 閉会
18:00-20:00 懇親会@所内食堂 (一般 2,000円、学生1,000円)
20:30-23:00 2次会 (鶴見駅周辺)

昨年の様子:
http://bioem.riken.jp/emws2018/

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参加人数にもよりますが、当日に5〜8名くらいにグループを分けて、固定・包埋、切片作製・観察、 走査電顕など興味を持つテーマで相談や討論を行う予定です。



「第10回 植物電子顕微鏡若手ワークショップ」
 世話人 
 豊岡 公徳・佐藤 繭子 (理研CSRS)
大井崇生(名古屋大)
 
秋田 佳恵・永田 典子 (日本女子大)

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主催:理化学研究所 環境資源科学研究センター(CSRS)
後援:日本学術振興会・新学術領域「植物の生命力を支える多機能性幹細胞の基盤原理」
同時開催:名古屋大学 卓越大学院プログラム「GTR次世代先端講義」認定セミナー

このワークショップは、理研シンポジウムの一環として行われています