開発技術

光学顕微鏡観察

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光学顕微鏡法の開発
 光学顕微鏡(光顕)には、生物顕微鏡、金属顕微鏡、共焦点レーザー顕微鏡など様々な装置があります。試料を観察するためには、光を透過させたり、反射させたり、見えるように色をつけたりと、様々な工夫が必要です。私達は、主に植物の光顕観察のために、染色法や切片作製法など古典的な技術を行えるよう技術検討を行うとともに、技術開発を行なっています。

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金属顕微鏡観察
 金属顕微鏡は、一般的に基盤や電子部品など光を透過しない試料を観察する光学顕微鏡です。生物試料を光を下から当てて透かして観察したり、光を上から当てて反射した光を観察すると違った見方ができます。例えば、観葉植物のゼブリナの葉を上から光を当てて反射した光を見ると下記の上段の写真のように、葉の下から光を当ててみると下段のように見えます。同じ試料でも全く異なって見えます。ちなみに赤いのは赤い色素のアントシアニンが液胞に溜まっている細胞は赤く見えます。唇のような細胞は気孔です。
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54回科学技術週間 科学技術の「美」パネル展 - さまざまな天然成分を蓄える植物細胞-
ユキノシタの葉の裏側を金属顕微鏡で反射光を撮影します。その際にZ軸方向にフォーカスをずらして撮影し、Photoshopなどでフォーカスが合った面だけ抽出し重ね合わせる画像処理を行うと、下記のような像を得ることができます。
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56回科学技術週間 科学技術の「美」パネル展 -反射型顕微鏡で捉えたユキノシタの葉の裏-